「徒花」儚くて、痛くて、美しい

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邦楽女性ボーカル著作権フリーBGM ボーカル

著作権フリーオリジナルBGMです。
商用・非商用に限らず無料でご自由にご利用いただけます。
女性ボーカル(邦楽・日本語)曲です。

この曲では、「何かが終わったあと」に残る虚無感や痛みをただ悲しみとして描くのではなく、それを“新しい自分の始まり”として受け入れていく姿を、女性の視点で表現しました。

タイトルの「徒花」は、本来実を結ばない一時の花を意味しますが、それは無駄であると同時に、美しくもあります。咲いて、散って、残るもの。たとえ形にはならなくても、確かにそこに咲いた記憶や感情こそが、人を強くし、やがて新たな一歩につながっていく。
何度崩れても、自分の輪郭を取り戻していくような、そんな小さな決意の積み重ねが、この曲を聴く誰かに寄り添えたら嬉しいです。

ぜひ、様々なシーンでご使用ください。

【歌詞】

灯りの消えた通りに
誰かの笑い声が まだ残ってた
濡れた足跡 乾く前に
私は何を置き去りにした?

色とりどりの旗が舞ってた
昨日の喧騒は 紙くずのように
胸に刺さったままの言葉
剥がれ落ちていく 壁のポスター

どうしても 終わりは来ると
わかってたはずなのに
息を止めて 見ていたのは
消えていく背中だった

つないだ手がほどけても
痛みが意味になるなら
何度でも崩れながら
私は歩いてみせる
ひとつずつ 輪郭を取り戻して

倒れかけた屋台の影
片づけられずに 残るざわめき
「また来年」なんて言葉は
誰のためにあったんだろう

かすれた声のその向こうで
あの日の自分がいた
進めなくて 立ち止まった
その足元に咲いた花

握りしめた後悔さえ
置いてゆけるのならば
すり減った声の先で
新しい自分になる
崩れた日々を 編み直すように

忘れられないことが
忘れたい気持ちを押し流す
だけどそれでいい
私は私を選んでいく

すべてが散ったあとの
空っぽを抱きしめて
嘘も傷も引き連れて
もう一度立ち上がる
かすれた声で 名前を呼んで

崩れた地図をたどって
今を刻んでいくの
願いじゃなく 決意として
私はここにいる
終わりのあとに 始まる私で